「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」を開始

被爆者は、被爆から11 年目の1956年、日本原水爆被害者団体協議会を結成し、「自らを救うとともに、私たちの体験をとおして人類の危機を救おうと決意」し、今日まで歩んできました。神奈川においても昨年は、「友の会」発足から65年、神奈川県原爆被災者の会として正式結成から55周年となりました。

2016 年に始めました「ヒバクシャ国際署名」運動では生協の皆さまに大きなご支援をいただき、神奈川県全体で94万3,779筆の署名を寄せて頂くことができました。全体では1,370万2,345筆となりました。
本当にありがとうございました。

今年の1月22日に発効した核兵器禁止条約は、被爆者にとっては待ちに待ったことで、核兵器廃絶への終わりの始まりであり、国際法で核兵器の開発、保有、使用が全面的にいかなる場合でも禁止されたのです。今や核保有国を含む世界の市民が、核兵器が反人間的兵器で不要なものであることを知るところとなりました。

私たち被爆者は、世界の誰もが二度と私たちのような体験をしないですむように「ふたたび被爆者をつくるな」「核戦争起こすな、核兵器なくせ」を訴えていきます。
そのために核兵器禁止条約の発効に際し、「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」の運動を開始しました。
核兵器使用の惨禍を一番知る日本政府が、核兵器の禁止から廃絶へ、世界の先頭に立ちリードすることを求めています。

神奈川県県生協連の皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

神奈川県原爆被災者の会
会長　丸山　進