医療部会 (専務会議)報告

2023年度 第3回神奈川県生協連医療部会(専務会議)

報告主旨

会議報告

  1. 2023年12月22日(金)、第3回神奈川エリア専務会議(神奈川県生協連2023年度第3回医療部会)をハイブリッド開催し、5生協の専務理事5名が参加しました。
  2. 神奈川県生協連および医療福祉生協連の活動報告や研修会予定を共有しました。
  3. 各生協から提出された2023年10月累計の経営・組織活動概況報告をもとに、事業・経営・組合員活動の状況について交流しました。
  4. 神奈川エリア方針討論集会の役割分担を確認しました。
  5. 研修会や会議の開催方法と参加について意見交換し「Webの方が出やすいという声が相当ある」「集まりたいというニーズはあるが遠くとなると難しい」「組合員にとっては遠い場所での参加は難しい。職員は可能な限り実参加に出すようにしている」などの意見が出されました。
  6. ブロック専務会議での「経営・組織活動状況報告書」書式変更の件について、ひとつの生協から「キャッシュフローを半期に一度で出していないので、時期によっては対応が難しい」との声がありました。
  7. 個別経営支援の日程を共有し、積極的な活用を呼びかけました。
  8. 次回会議は、2024年2月で調整します。実開催を基本としたハイブリッド開催の予定です。
機関会議への上申事項
なし

報告内容

日時 2023年12月22日(金)15:00~17:00
開催方法 ハイブリッド開催(ホスト:神奈川県生協連事務所会議室)
出席 高橋 勇美(医療生協かながわ)、水谷 清一(神奈川北央医療生協)、星野 俊平(川崎医療生協)、秋田 直樹(神奈川みなみ医療生協)、児玉 英憲(福祉クラブ生協)

神奈川県生協連:田中 知巳(専務理事)、相田 祐二(事務局次長)

医療福祉生協連:江本 淳

議事の概要

(1)【報告事項】

①神奈川県生協連報告

a. 神奈川県生協連2023 年度のまとめと次年度方針(1 次案)
b.県政要望の取り組みのすすめ方について
c.神奈川県生協連2024 年度年間会議日程と医療部会日程(案)
d.神奈川エリア大学習会第2回実行委員会報告
e.医療部会2023 年度監事交流会について
f.平和の取り組み関連
g.福祉事業連絡会開催報告2024年度賀詞交歓会開催について

②医療福祉生協連報告

a.各種研修会・会議のご案内

③生協報告(経営状況ならびに4課題状況は別紙)

〇医療生協かながわ

  • 10月までの経常剰余は▲1,803万円で予算未達(予算差▲2,340万円)、前年実績は上回る(+2,600万円)。直近3ヶ月間入院収益や予防接種収益の予算達成、人件費や経費の予算内により予算差を+790万円縮めた。
  • 経営改革の重点は、①戸塚病院の人員見直し(人件比率59%目標)、②中長期利益資金計画(案)にもとづくの二つ。2024年度予算編成は現時点で必要剰余1億6千万円を目指している。
  • 生協強化月間中は 375 人増で11月末累計 773 人、年間目標の41.3%、前年比では11月末累計で+30人。
  • 出資金増やしは、月間目標(年間目標 80%)に対し 51.6%(前年は 57.5%)、年度累計では前年比▲4,739千円、職員による積立増資(毎月約200万円)が力になっている。振込増資は167件・2,195千円。
  • 月間中での班づくりはできなかった。11月末での新班結成累計は14班(前年より▲3)。
  • 月間中の班会開催は110回、前年より+7回。4月からの累計は927回(前年比118.4%)。
  • 担い手ふやしは月間中13人(前年より▲8人)、累計で56人(前年より▲33人)。
  • 年度末「ささえあい・つながり強化月間」に取り組む。
  • 事務職員向け学習会、①会計入門学習会4回(講師:経理課長)、「事務職員の手引き」学習会4回(講師:職員育成室長)を実施。理事向けには「みんなで学ぶ医療福祉生協」の学習会を2回計画中。
  • ガザへの緊急支援募金が280,695円集まり、日本国際ボランティアセンターとユニセフに送金する。

〇川崎医療生協

  • 経常利益は▲3.4億円、予算差▲1.6億円、償却前利益▲1.5億円、コロナ補助金を含めても経常利益▲1.48億円。
  • 事業収益はほぼ予算通り(予算比100.5%)、事業費用は予算を1.78億円超過(予算比103.7%)。
  • 事業所別では特に医科診療所群の償却前利益率が▲1.3%と低い。高費用構造と医科診療所群の収支改善が課題。病院土地確保用の長期預金15億円を除く10月時点の現預金残高14.8億円。
  • 看護師とソーシャルワーカー不足により、増床分のベッドが本来の予定である2024年1月からの稼働ができない状況。4月から稼働予定。
  • 11月終了時点の4課題到達は、加入601人(目標比37.6%)、増資5,088万(53.0%)、新班11班(39.3%)、配付者49人(35.0%)。月間中に年間目標の8割を目指したが大幅な未達成となった。
  • 訪問行動は、組合員と職員の共同の再開を目指し、法人の2年目研修に参加した職員と組合員が一緒に地域の組合員を訪問した。地域を訪問することの重要性を再認識する契機となった。坂戸地域では所長が訪問行動に参加し、久地の訪問行動には慶応大学医学部の学生が参加するなど、変化が出てきた。
  • パルシステム神奈川とコラボして今年初めて行った「モルック体験&健康チェック」に398人が参加。モルックはこどもも高齢者も一緒に遊べ、ルールも簡単なことから、今後も医療生協の健康づくりと地域のつながりづくりのツールとして発展させていきたい。
  • 今期の教育学習月間は「旧優生保護法下における強制不妊手術問題」をテーマ職場単位での教材読み合わせや職責者研修での学習に取り組んだ。
  • 人材育成については「看護・介護職の確保と定着」をテーマに管理者、職責者向けの学習を行い、離職させない定着のためのマネジメントの実践などを学んだ。

○神奈川北央医療生協

  • 事業収益は計画通りだが、事業費用が計画を700万円ほど超えている。経常剰余▲1,718万円、前年同期▲3,030万円。11月は若干黒字となったが、12月、1月は厳しい見通し。
  • 発熱外来があまり伸びていない。
  • さがみ生協病院を2024年4月から有床診療所へ転換する。現在、保健所と調整中。看護師の働き方等の改善を検討中。診療報酬改定の動向を見ながら対応していく。
  • 地域活動が活発化しているものの、組合員が増えない。事業所でも組合員が増やせていない。
  • 自由脱退93名、みなしを含めると100名の純減(期首割れ)。「終活で整理したい」「子どもたちに迷惑かけたくない」「事業所使わないのでもうやめます」という理由が目立つ。
  • 出資金は微増。
  • 健康チャレンジは400名程度で、昨年より少ない状況。
  • 2024年2月23日、東京都健康長寿医療センター研究所の鈴木宏幸氏を講師に活動交流集会を実参加で行う。

〇神奈川みなみ医療生協

  • 経常剰余は▲2,594万円、計画比▲1,223万円、前年同期比▲3,588万円。10月の医業収益は予算差948千円増と超過。延べ患者数が3診療所全体で計画比105%となり外来通院収益が予算差2,346千円増と大幅に超過した。発熱患者が多く、新患件数は前年の3倍。健診活動収益も各種健診合計数が計画を超えたことで予算達成した。一方で在宅診療収益は予算差▲1,616千円と厳しい状況が続いている。11月は830万円の黒字、赤字幅が1700 万円まで縮まってきた。
  • 3500万円の収支削減計画を実行中で、現在2200万円まで削減することができた。
  • 長期間赤字を計上し閉鎖を視野に入れていたショートステイが9月~11月の3か月連続黒字を計上した。きっかけは山梨県にある単独型ショートステイの見学。相違点を目の当たりにした施設管理者らの意識が変わり、それまで80%程度にとどまっていた病床利用率を100%に近づけるアクションを起こし、結果が出てきた。
  • 10月までの組合員加入実績は194人、脱退は398人(年度末脱退予告含む)で▲204人の純減。出資金増資は12,080千円、減資は21,860千円(年度末減資予告含む)で▲9,780千円と純減。8~9月の事業所強化月間は加入・増資とも月間目標に対し50%前後、年間目標に対しては30%台と厳しい到達。
  • 10/26バス旅行を実施。以前は支部ごとにバス旅行を実施していたが今年は4年振りの実施で法人合同での企画とした。「神代植物園・バラフェスタ鑑賞・寝大寺参拝・造幣局さいたま支局工場見学の旅」の内容で、44人参加。新規加入は2名。
  • 11/3三浦診療所、11/19衣笠診療所で4年振りに健康まつりを開催。逗子は10月に開催した。医療講演や模擬店など一部制限した企画もあったが組合員からは好評で大いに盛り上がった。
  • 11/25ガイド付の猿島ウォーキングを実施し70人参加。加入が7件あり出資金増資も多くあった。
  • 職員制度研修として11/16に中堅職員研修を開催。今年度は医療福祉生協の理念教育を制度研修の横断テーマにして「みんなで学ぶ医療福祉生協」をテキストに使用し研修を実施している。片山専務理事の講義動画を視聴してグループワークで深めるという内容。
  • 昨年度から採用に苦戦していた訪問看護師・デイサービス看護師・事業所付ヘルパーが採用できたので、残るケアマネとショートステイ介護職員の採用が急務の課題。
  • 10/19アウトリーチ活動として三浦診療所が近隣の県営住宅への訪問行動を実施。この団地内では今年に入って6人の孤独死があった。初回なので留守も多く対話出来たのは14件だったが、留守宅のポストに入れた手紙を持って96歳の男性が後日三浦診に来られ、将来の不安から訪問診療のことなど聞かれた。その場で加入していただき健康診断の受診に繋がった。

〇福祉クラブ生協

  • 10月単月の共同購入は計画比98.8で未達。一人当たり利用高は伸長しているが利用人数の減少が進み計画割れとなっている。4月~6月の拡大キャンペーンでの成果が現れず利用組合員の拡大が重要課題。
  • 福祉事業高は計画比96.8%ながらも前年比109.2と伸長。計画を達成しているのは移動サービス事業のみ。全体的にワーカーズコレクティブのメンバー不足から利用を受けきれない状況があり、それぞれメンバー拡大活動を高めていくことが必要。
  • デイサービスの契約者数は前月から5人減、一日平均利用人数が計画を達成した事業所は3事業所。デイサービスW.Co連絡会議では、「デイサービス事業運営ルール」に基づき、点検を行っている。10月実績までの時点で目標との乖離が大きい事業所(W.Co)や、W.Co業務委託費のマイナス幅が大きくなる可能性のある事業所(W.Co)とは、今後の事業運営の在り方について点検が必要。入居施設事業高は計画比100.8%。
  • 各地域における「みんなのフェスタ」前の活動組み立てを共有し、3月での拡大に繋げていく事、合わせて、みんなのひろば等、平時での活動にも繋げる対策を討議している。
  • 各W.Coよりメンバーの高齢化に伴い理事会が継続できないなど毎年のようにW.Co理事の世代交代が課題となっている。W.Coが5団体減少した。現在40代以下のメンバーについて各W.Coから参加呼びかけを進めている。

 

(2)【協議確認事項】

①神奈川エリア方針討論集会の役割分担を以下の通り確認した。

司会:秋田専務
開会挨拶:高橋専務
閉会挨拶:星野専務

*会場は島形式で1テーブルあたり5~6名がけとする。

②研修会や会議の開催方法と参加について(実開催、Web開催)次のような意見が出された。

  • Webの方が出やすいという声が相当ある。
  • 集まりたいというニーズはあるが、遠くとなると難しい。
  • 組合員にとっては遠い場所での参加は難しい。職員は可能な限り実参加に出すようにしている。

③ブロック専務会議での「経営・組織活動状況報告書」書式変更の件について、キャッシュフローを半期に一度で出していないので、時期によっては対応が難しいとの声があった。

④個別経営支援の日程を共有し、積極的な活用を呼びかけた。

 

次回会議日程

2024年2月で調整します。
会場:神奈川県生協連事務所会議室

実開催を基本としたハイブリッド開催

以上

 

経営概況(2023年10月累計)と四課題到達(2023年10月累計)

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